今日は、日立造船様がごみ焼却発電施設で「Buddycom」をどのように活用していたか、その具体的な効果や利点についてお話ししたいと思います。
多くのごみ焼却発電施設は 24 時間 365 日運転しており、そこでは設備の操作と監視を行う中央制御室のオペレーターと現場で点検等整備を行う運転員の間で頻繁なやり取りが行われています。
さらに日立造船様で運営するごみ焼却発電施設では、運転支援のために大阪に遠隔監視センターを設けており、そこから各地のごみ焼却発電施設へ運転支援のためのやり取りが行われています。
ごみ焼却発電施設の課題
日立造船様が展開しているごみ焼却発電施設において、作業現場と中央制御室でのやりとりに短波無線のトランシーバーを用いています。
しかし、ごみ焼却発電施設内部は壁など遮蔽物が多いことや地下といったトランシーバーの短波無線だとつながりにくい場所がありました。
加えて機械による騒音が発生するフロアでは音声が聞き取りにくい状況が発生しており運転員間や中央制御室のオペレーターと確実に連絡がとれる手段が無いか模索していました。
そこで Buddycomが課題解決に繋がらないか検討されました。
Buddycom の試験導入
「広くて階層が多い工場でも、隣にいるような会話」
日立造船様ではごみ焼却発電施設内で挙げられている課題解決のため Buddycom をごみ焼却発電施設へ試験的に導入を行い有用性比較が行われました。
試験導入では、複数の iPhone 導入とアクセスポイントを利用し、広く階をまたがるごみ焼却発電施設の日常点検や作業において運転員の情報共有手段として Buddycom を活用されました。
Buddycom の試験導入により施設内の機械設備の状況を離れた中央制御室にいるオペレーターへ現場からタイムリーに状況を伝えることができ、映像での情報共有(ライブキャスト)も活用することで従来のトランシーバーでは伝えることができなかった情報を映像で共有できる点が大変好評でした。
他にもスピーカーマイクやイヤホンを用いることで騒音が激しいフロアでのやり取りもクリアな品質で行うことができ、従来のトランシーバーよりも軽く使い勝手が良い点も好評だったようです。
今後の展開
日立造船様では今後複数のごみ焼却発電施設へ Buddycom 本格導入を目指しており、施設内での日常点検や作業における連絡に活用する他に、既に現場で運用されている端末へBuddycom を導入することで現場へ持ちこむ端末を統一し業務効率の改善を図っていくようです。
さらに新たな拠点間通信として大阪にある遠隔監視センターにも Buddycom を導入したごみ焼却発電施設との連携を考えられているそうです。
ライブ映像を活用して情報共有できることにより、今現場で何が起きているかをすぐに理解できる点、聞き逃した際にもう一度聞き直すことができる点、そして発信ができない状況でも文字入力によって通話が可能な点が、他より一歩先を行くBuddycom を導入するべきポイントだという声をいただいています。
今回は日立造船様でのごみ焼却発電施設での Buddycom の活用シーンを、少しだけご紹介しました。
今後は、日立造船様での別の現場の活用シーンも紹介できればと思います!
Buddycomの使用環境
業界:エネルギー
利用シーン:ごみ焼却発電施設
Buddycom利用開始時期:2022/3
使用端末:iPhone
通信環境:無線LAN
主な使用機能:グループ通話、通話履歴の再生、チャット、画像送受信、ライブキャスト
使用周辺機器:AINA PTT Voice Responder – Bluetooth スピーカーマイク
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